3/30/2014

具象と抽象

具象
何かを視線の先に捉える、思い浮かべる、
そんなとき人は、具象そのものではなく
自分の過去を見ている

自身の奥底に瞬時に下りて
記憶や潜在意識の破片を引き上げ
目に焼き付いたものと結びつける
そうして自分にとって都合の良いように解釈する

目の前のものが具体的であるほどに
このプロセスは速くなる
解釈が自分勝手になるほどに
表現は抽象化する

私は自身の「肩書き」を広義または汎用で定義しなければならないとき
abstract expressionist とすることが多い
抽象…... どちらが?
私が描くもの? それとも私自身…?
真実性や永続性があるのはどちらなのだろう

祖父の形見にいただいた椿が咲き始めた
今年は少し遅め…かしら
私が生まれたとき、両親が命名を随分悩んでいたところ、
最終的に「香恵」と名付けてくれたのは祖父
水墨画の美しさや、墨と筆の使い方を教えてくれたのも祖父だった



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